最初の連絡は3行でいい
相談のDMというと、きちんとした文章を書かないといけない気がして、書きかけては消してしまう人がいます。実際には、3行あれば十分に話が始まります。
必要なのは、①作りたいものか、渡したい場面、②だいたいの時期、③いま決まっていないことの3つだけです。「10月の周年でファンに何か配りたいです。個数もアイテムも決まっていません」——これで成立します。
長く書くほど伝わるわけではありません。むしろ、決まっていないことを決まっていないと書いてもらえるほうが、こちらから出せる選択肢が増えます。
決まっていなくて大丈夫なこと
- 個数来る人数の見込みから逆算する方法があります。ここを先に決めようとすると、だいたい止まります。
- 予算「これくらいで作れるものを知りたい」でも、「予算は後で考えたい」でも進みます。
- デザインラフや手描き、スマホの写真しかない状態でも相談できます。まだ何もない状態でも構いません。
- アイテム缶バッジなのか、アクスタなのか、服なのか。渡す場面が決まっていれば、そこから向いているものを出せます。
決まっていると早く進むこと
逆に、これが分かっていると初回の返事で具体的な話ができる、というものが3つあります。
配る場面。ライブの物販台に並べるのか、当日手渡しするのか、後から送るのか。同じアイテムでも向き不向きが変わります。
渡す相手の人数感。正確な数でなくて構いません。「何十人くらい」「百人は超えそう」という粒度で十分です。
だいたいの時期。日付が決まっているなら、それが一番強い情報です。日付から逆算すると、間に合う選択肢と間に合わない選択肢がはっきり分かれます。
そのまま使える相談文の例
本人から。
「はじめまして。11月に周年があるので、来てくれた人に配れるものを作りたいです。人数は50〜80人くらいを想定しています。アイテムも個数もまだ決めていません。」
お店の担当者から。
「店舗で周年イベントをやるので、来店されたお客様にお渡しするノベルティを探しています。時期は12月頭、数は100前後を見ています。予算感からご相談できますか。」
事務所・運営から。
「所属タレントのバースデーイベントで配布する物販グッズについて、まとめてご相談できる窓口を探しています。スケジュールと概算をいただけますか。」
どれも、決まっていないことをそのまま書いています。それで問題ありません。
相談したあと、こちらから何を聞くか
返事のときに、だいたい次の5つを確認します。先に知っておくと、往復の回数が減ります。
- 何を作りたいか決まっていなければ「決まっていない」で構いません。場面から一緒に絞ります。
- いつまでに必要か渡す日そのものを教えてください。準備の締切ではなく、当日の日付です。
- 誰に渡すか全員に配るのか、一部の人に渡すのか。ここで数の出し方が変わります。
- どのくらいの数か正確でなくて大丈夫です。幅で構いません。
- デザインのデータはあるかあるならどんな形式か、ないならこれから用意するのか。
この5つが埋まった時点で、現実的な選択肢をいくつかお出しできる状態になります。今回は見送る、という結論でもまったく問題ありません。
何社かに同時に相談してもいいか
問題ありません。むしろ、はじめて作るものなら比べたほうがいいと思います。
そのときに見てほしいのは、金額だけではなく返事の中身です。こちらが「何個ですか」「データはありますか」としか聞かずに金額だけ出してくるところは、決まっていない状態のまま話が進みます。逆に、渡す場面や相手のことを聞いてくるところは、後で「思っていたのと違う」が起きにくい。
比べた結果、今回は他に頼むことにした、でまったく構いません。相談した以上お願いしないといけない、ということはありません。