相談する

トップ / 読みもの / ライバー・個人VTuber向け・グッズの話

ライバー・個人VTuberがグッズを作りたいとき、何から?

ファンに「グッズを出してほしい」と言われて調べたら、出てくるのは事務所や公式企画に乗っている人向けの話ばかりだった。

この記事で分かるのは、絵師さんのイラストをグッズにしてよいかの確かめ方、画面の色が物になったときの変わり方、届いたあとの検品、通販で送るときの名前と住所の出し方、買う人の数で読む個数の決め方、ダイレクトメッセージでの相談の流れです。

金額は、品目と数と日程が決まればその場で出せます。

色見本として並べた布のスウォッチ
イメージ画像

先に、そのイラストをグッズにしてよいか確かめます

イラストの著作権は、原則として描いた人にあります。料金を払って描いてもらった場合も、支払いで権利そのものが移るとは限りません。グッズにしてよいかは、依頼のときに取り決めた「どこまで使っていいか」の問題になります。最初にするのは、絵師さんとのやりとりを読み返すことです。

見るところは四つです。

  1. グッズにしてよいか画面で使う話と、物に印刷する話は別に書かれています。
  2. 売ってよいか自分用に作るのと、代金を受け取って渡すのとで、書かれ方が変わります。
  3. 数量や期間の取り決め作れる数や期間に線が引かれていないかを見ます。
  4. クレジットの出し方名前を商品に入れるのか、販売ページでよいのかを見ます。

どこにも書いていなかったときは、何も作らないまま絵師さんに聞いてください。この記事でいちばんしてほしいのは、それです。データを組んでから、版を起こしてから聞くと、返事次第で戻れなくなります。

何年も前の依頼でも、聞いて失礼になることはありません。送る文はこれくらいで足ります。「以前描いていただいた立ち絵を、今年の周年でグッズにしてお渡ししたいと考えています。販売することは可能でしょうか。条件があれば教えてください。」品目と、売るのか配るのかが書いてあれば、返事を判断してもらえます。条件つきで大丈夫と返ってくることもあります。断られたら、そのイラストは使わない。それだけです。

立ち絵を買い切りで受け取っている人も、見るものは同じです。買い切りという言葉が指す範囲は依頼ごとに違いますし、こちらから法律の線引きはお伝えできません。確かめる、聞く、で止めておくのが安全です。

画面で見ている色は、そのまま物の色になりません

画面は、光そのものを目に届けて色を見せています。グッズは、インクや素材に当たった光の反射で色を見せます。出どころが違うので、同じデータでも画面の印象と仕上がりは違って見えます。差が出やすいのは、黒に近い暗い色、蛍光に寄った色、薄いグラデーション、髪の毛のような細い線。品目が変われば出方も変わります。

そこでグッズ作戦室では、本発注の前に必ずサンプルを取ります。

  1. 色画面との差が許せる範囲か、暗い色が沈んでいないかを見ます。
  2. 細い線と小さい文字髪の線や名前の表記がつぶれていないかを見ます。
  3. イラストの切れる位置縁ぎりぎりが顔や文字にかかっていないかを見ます。
  4. 素材の地の色白く見せたい部分が素材の色を拾っていないかを見ます。

数を決めるのは、サンプルを見たあとです。逆にすると、色が思っていたものと違ったときに直す余地がありません。

もうひとつ。同じ絵柄でも、刷る回を分けると色味に若干のばらつきが出ます。どこで作っても避けられない話なので、追加で作るときは、前の分と完全に同じにはならない前提で考えておいてください。

届いたあとは、自分が検品係になります

届いた箱を開けて一つずつ見るのは自分で、ここは誰も代わってくれません。見落としたまま渡すと、受け取った人から言われることになります。

グッズ作戦室では、検品を誰がやるかを先に決めます。本人が見るのか、手伝ってくれる人に頼むのか、こちらで見てから送るのか。そのうえで、何を見るか、どこまでを不良とするか、出たらどうするか、いつまでに言うか。この四つを、箱が届く前に決めておきます。「気になったら言う」だけで始めると、基準が人によって違い、言える時期も過ぎます。

発注の前に数えておくこともあります。交換用の予備をどれだけ見込むか、品目ごとに届く日がずれること、一人で袋詰めできる規模かどうか。袋に入れて宛名を貼る作業は、数が増えると配信の合間には収まりません。

検品の線引きから袋詰めまで手が足りないときは、グッズの発注を丸ごと任せるという形にもできます。どこまでを自分でやって、どこから先をこちらで持つかは、相談のときに切り分けられます。自宅から一つずつ送るのが前提ではありません。品目ごとの向き不向きは缶バッジ・アクスタ、個人でも発注できる?にも書いています。

通販で送るなら、名前と住所の出し方を先に決めます

通信販売の広告には、氏名・住所・電話番号の表示が定められています。事務所に所属していない個人でも、通販で売るなら同じ扱いになるとされています。気をつけたいのは氏名で、戸籍上の氏名または登記された商号とされていて、活動名や屋号だけでは足りないとされています(出典:消費者庁「通信販売広告Q&A」)。

ただし、請求があったら遅滞なく知らせる措置をとっていて、その旨を広告に書いている場合は、表示を省略できるとされています。伏せきるのではなく、求められたら知らせますと書いておく形です。

混ざりやすいのは、荷物の送り主を伏せられる配送のしくみの話です。配送で名前が出ないことと、販売ページの表示が要らないことは、つながっていません。読んでも分からなければ聞いてください。法律の判断はお伝えできませんが、どこを読めばよいかは一緒に見られます。

なお、イベントで手渡しする分は通信販売とは別の扱いとされています。自分の売り方がどちらに当たるかも、上の案内で確かめてください。

何個作るかは、登録者数ではなく「買う人の数」で読む

登録者数、同時接続、フォロワー数は、買う人の数ではありません。数字が伸びていても、物にお金を出すのはその一部です。ここを重ねて読むと、箱が部屋に残ります。

読むのは、自分で数えられるものからです。前に出したもの(有料の配信でも同人誌でも構いません)が実際にいくつ出たか。予約や受付にしたときに集まった数。配信で「作ったら欲しい人いますか」と聞いて返ってきた数。どれもぴったりは重なりませんが、登録者数よりは近い数字です。

数えられるものが何もないなら、少なく始めてください。そのうえで、同じ絵柄をあとから足せるかを作る側に確認します。足せると分かっていれば、最初の数は小さくできます。並べて売る場面での数の読み方は地下アイドルの物販、初めてのグッズの作り方と発注の順番でも触れています。

一度作ったデータは、次に使い回せます。イラストの元データや文字の組み方は品目が変わっても残り、配置や切れる位置、白く抜く部分は品目ごとに作り直しが要ります。最初の一品で手間をかけると、二品目からは決める場所が減ります。

相談はダイレクトメッセージで、一往復で金額が出る

相談はInstagramのダイレクトメッセージで受けています。文章だけで進むので、通話の時間は要りません。聞くだけ聞いて、「今回は見送ります」でも構いません。

何を作るか、どのくらい作るか、いつまでに要るか。この三つが書かれていれば、その返信で金額と、間に合うかをお返しします。予算が決まっているなら先に書いてもらえると、その中で組める案を返せます。

見積もりには、こういう欄が並びます。

  1. 数量ごとの単価何個作るかで変わる、一個あたりの費用です。
  2. 版代・型代絵柄ごとに最初だけかかる、版や抜き型の費用です。
  3. 送料できあがった物を手元まで運ぶ費用です。
  4. サンプル代本発注の前に実物を作って確かめる費用です。
  5. 納期データが決まってから手元に届くまでの日程です。

こちらから最初に聞くのは五つです。何を作るか、いつまでに要るか、誰に渡すか、どのくらい作るか、イラストのデータと取り決めが手元にあるか。分かるところだけで動けます。何が決まっていると早いかは、相談するとき、決まっていなくていいこと・決まっていると早いことにまとめています。

グッズ作戦室では、作る側の希望に余裕を足した日程をお返しします。ぎりぎりの線より長めになりますが、渡す日に間に合うほうを選んでいます。

三つとも埋まっていなくても構いません。日付だけ先に投げてもらえれば、その日に間に合うかから答えます。そのままでは届かないときは、品目を変えて間に合わせる選択肢が出ます。無理なら無理と、その場でお返しします。

送る一文目は、これくらいで足ります。「はじめまして。十二月の周年配信に合わせてグッズを出したいのですが、いまから間に合うか知りたいです。立ち絵のデータはあります。」

個数も予算感も、まだ決まっていなくて大丈夫です。

配信で使っているイラストがあるか、いつ出したいかだけ教えてください。そこから一緒に決めていけます。

本文の内容は一般的な傾向をまとめたものです。実際の仕様・数量・納期は、ご相談内容に応じて個別にご案内します。

は
はるる グッズ作戦室担当。配信者・タレントの周年グッズやライブ物販の相談を、ダイレクトメッセージで受けています。