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アクリルスタンド(アクスタ)を作る|大きさと台座、白版の決め方

アクリルスタンドで最初に決めるのは、絵柄ではなく板の使い方です。注文するサイズは立てたときの高さではなく、本体と台座が両方入る板の枠で決まります。そのうえで、厚みをどうするか、台座をどの形にするか、絵の下に白いインクを敷くか、裏まで印刷するかを決めます。値段と日数をこのページに置かないのは、どちらも絵柄の数と作る数で動くからです。品目と数と日程の3つを書いてもらえれば、その返信で金額と、間に合うかどうかをお返しします。

本体 台座 枠=注文するサイズ 立てた 高さ 差し込んで自立させます 絵が横に広いほど、台座の場所を下に取るので立てた高さが減ります
図1:1枚の板から本体と台座を切り出して、差し込んで立てます

注文するサイズは、立てたときの高さではありません

アクリルスタンドは、1枚の透明な板から本体と台座を切り出して、差し込んで立てます。注文のときに選ぶのは、この板の枠の大きさです。50×50mm以内、75×75mm以内、100×100mm以内、120×150mm以内といった形で並んでいて、本体も台座もこの枠の中に収まるように置きます。

ここを取り違えると、思っていたより小さい物が届きます。台座も同じ枠の中に置くので、絵が横に広いと台座を本体の下に押し込むことになり、本体に使える高さがその分減ります。細長い立ち絵なら台座を横に並べられるので、枠の一辺に近い高さまで取れます。同じ100×100mmの枠でも、絵の縦横の比で立てた高さが変わります。手に持ったときの大きさを思い浮かべているなら、その高さと、絵が横に広いかどうかの両方を伝えてください。

板の上に置けるのは本体と台座だけではありません。手に持たせる小物や、後ろに立てる背景板を別のパーツにして、同じ枠の中に並べることもできます。ただしパーツを増やすと1つあたりが小さくなるので、枠を上げるか、パーツを減らすかの判断が要ります。

絵を描く前に効いてくる決まりが4つあります。

  1. 差し込み口以外の中抜きはできません腕と体の間の隙間や、髪の毛の間の空きは、抜けずに板が残ります。抜けた形にしたいなら、そこを別パーツに分けます。
  2. 細すぎるパーツは残りません20×20mmより小さいパーツは切り出せないところが多いです。剣や尻尾を単独で切り出すと、この下限に当たります。
  3. カットは1mmほどずれます切る位置には誤差が出ます。絵の輪郭ぴったりに線を引くと、ずれた側で絵が削れたり、透明の縁が片側だけ出たりします。
  4. 縁の内側には印刷が乗りませんカット線の内側2mmほどは印刷しない決まりのところが多いです。名前や日付を縁ギリギリに置くと、その分だけ内側へ押し込むことになります。

厚みは3mm。薄くすると、背の高い絵が立ちません

アクリル板の厚みは、アクリルスタンドでは3mmが標準です。2mmの板を使えるところもありますが、薄くすると台座の差し込み口の噛みが浅くなり、背の高い絵ほど前に倒れやすくなります。キーホルダーのように手に持つ物なら2mmでも成立しますが、立てて置く物で薄さを選ぶ理由はほとんどありません。

逆に厚くすると、断面の厚みそのものが見えるようになります。8mmほどの厚い板を使う作り方もありますが、そこまで行くとアクリルスタンドではなく「置き物」として別の品目になります。厚みで迷ったら3mmのまま進めて構いません。

台座は、形より先に幅を決めます

台座は丸・楕円・六角形・長方形といった決まった形から選べるところが多く、そこから外れた形にするときだけ別の扱いになります。どの形を選んでも立ちますが、倒れるかどうかを決めているのは形ではなく幅です。本体の背が高いほど、台座は前後に広いものが要ります。縦長の立ち絵に小さい丸の台座を合わせると、台の上で押されたときに前に倒れます。

台座にも絵を入れられます。名前、ロゴ、肩書きを台座に入れると、本体の絵を名前で邪魔せずに済みます。ただし台座は本体と同じ板から切り出すので、台座だけを作り替えることはできません。台座に日付を入れると、本体ごと次に出せなくなります。

差し込みは、アクリルの個体差で緩くなったり固くなったりします。届いた物のうち何個かを実際に差して、立つところまで確かめます。グッズ作戦室では、本生産の前にサンプルを見るところを飛ばしません。

白版を敷くか抜くかで、同じ絵が別物になります

アクリルは透明なので、絵をそのまま刷ると後ろが透けて色が薄く見えます。これを防ぐために、絵の下に白いインクを敷きます。これを白版(白押さえ)と呼びます。

白版を敷く

絵の色がそのまま出ます。裏から見ると白一色になります。キャラクターの立ち絵はこちらが標準です。

白版を敷かない

後ろが透けます。色は淡くなります。ガラス、水、炎、羽のように向こうが透けてほしい絵に向きます。

全部敷くか全部抜くかの二択ではありません。一部だけ白を抜く指定ができます。髪の毛先、スカートの裾、グラスの中だけ白版を作らないでおくと、そこだけ透けます。ここを使うかどうかで、同じ絵のアクスタがまったく違う見え方になります。

白版のデータは、絵とは別のレイヤーに黒一色で作ります。印刷のときに白とカラーがわずかにずれるので、白版は絵より0.1mmほど内側に縮めておくのが一般的です。縮めずに出すと、絵の縁に白いふちが見えます。細い線は白版として再現されないことがあるので、髪の一本線のような細さに白を乗せる設計は避けます。

裏まで印刷するかどうかも分かれます。片面だけにすると、裏から見たときは白版の白い面が見えます。両面にすると、裏も絵になります。物販の台に並べると後ろ側からも見えるので、台に立てて見せる前提なら両面を検討します。台座は片面だけ、という扱いのところもあります。

絵柄を増やしても型は要りません。増えるのはデータの手間です

アクリルスタンドは、板にインクを直接刷ってレーザーで切り出します。形ごとの抜き型を用意する作り方ではないので、変わった形にしても型を作るところから始まりません。絵柄を増やしても、最初にかかる費用の形は変わりません。

そのかわり、絵柄1つにつき、白版とカット線を1組ずつ作ります。缶バッジは絵を差し替えれば次の絵柄になりますが、アクリルは絵柄ごとに輪郭をなぞり直す作業が入ります。絵柄を6つに増やすと、この作業も6回です。見積書でも絵柄の数だけ欄が増えます。だから絵柄の数は、絵を描き始める前に決めたほうが安く済みます。

作れる数は、1個だけでも受けてもらえる側の品目です。数が増えると刻みが出てくることがありますが、その境目は頼む先で変わります。まず1個だけ作って現物を見てから本数を決める、という進め方が取れる品目だと考えてください。

アクリルスタンドは、中身を見せない売り方に向きません

缶バッジは中身を見せずに売って、出なかった絵柄を交換で埋める形が成り立ちます。アクリルスタンドでこれをやると、交換で埋まりません。買う人のほとんどが特定の1人を目当てに来ていて、1人が何個も買う物ではないからです。絵柄を選んで買える形を基本にしてください。

そのかわり、人気の差がそのまま残る数の差になります。メンバーの人数で均等に割ると、よく出る人の分だけ先に売り切れて、残りが箱に残ります。誰の分が多く出そうかを聞かせていただければ、その振り方で数を置きます。

売り場では、袋に入れたままだと通り過ぎられます。組み立てた状態の見本を1個、台の上に立てておきます。立てた高さと厚みは、写真では伝わりません。見本の分を数に1個足しておけば、売る分の袋を開けずに済みます。

物販台の広さや、立つ人の数から品目を決める順番は、ライブ・イベントの物販で売るもの|何を何個作るか決める順番に並べてあります。

日付を入れると、板ごと出せなくなります

本体にも台座にも、日付・年号・「◯周年」「第◯回」を入れると、その日を過ぎた在庫は次の現場に出せません。アクリルスタンドは1つずつがかさばるので、残ったときに箱を占める量が缶バッジより大きくなります。

日付を残したいときは、本体と台座を絵とロゴだけにして、日付は台紙か袋のほうに刷ります。アクリルスタンドは1個ずつ袋に入れて渡す形が多いので、袋に挟む台紙を替えれば、同じ中身を次の現場にそのまま出せます。台紙は刷り直しが利きます。

どうしても現物に日付を残したいときは、絵柄のうち1種類だけを日付入りにして、残りを日付なしにします。記念が欲しい人はその1種類を選び、残りはそのまま次へ持っていけます。

誰の名前で発注するかで、先に動くことが変わります

同じアクリルスタンドでも、発注をかける名義で先にやることが入れ替わります。

事務所・会社の名前で出す場合は、見積書を先に出します。アクリルは絵柄の数だけデータ作成の欄が増えるので、絵柄の数が決まっていない段階で見積書を出すと、後で金額が動きます。絵柄を何種類にするかだけは、見積もりを頼む前に決めてください。数の幅はそのままで構いません。支払いの条件と宛名を書いてもらえれば、その形に合わせて出します。

ファンの有志で作る場合は、使う立ち絵の権利が誰にあるかを先に確かめます。アクリルスタンドは絵を切り抜いて立体にする物なので、写真よりも「誰が描いたか」がはっきり出ます。描いた人と、本人(所属があれば事務所)の両方に確認を取ってからにします。有志で集める段取りと配る物の決め方は、生誕祭の配布物は、何を何個、どの順番でに書いてあります。

金額と、間に合うかどうかは一往復でお返しします

個人の方はInstagramのダイレクトメッセージ、事務所・企業の方は相談フォームが受け口です。どちらも文字で残るので、言われた数量を書き取る必要がありません。聞いたうえで今回は見送る、でも構いません。

アクリルスタンドで最初にうかがうのは、枠の大きさ、絵柄の数、片面か両面か、渡す日、絵のデータが手元にあるかの5つです。全部埋まっていなくて構いません。渡す日だけでも、間に合うかからお答えします。そのままでは届かないときは、枠や面数を置き換えて間に合わせる形をお返しします。

返す見積書に並ぶ欄も先に出しておきます。

  1. 数量ごとの単価絵柄1種類あたり何個作るかで動く、1個あたりの費用です。
  2. データ作成絵柄ごとの白版とカット線を作る分です。絵柄の数だけ並びます。
  3. 送料できあがった物を届ける分です。
  4. サンプル代本生産の前に現物を立てて確かめる分です。
  5. 納期絵柄が決まってから届くまでの日程です。検品と袋詰めの日は含めず、別に見ます。

版代・型代の欄はアクリルスタンドでは空欄になります。かわりに動くのがデータ作成の欄なので、絵柄を減らすか増やすかで金額がどう変わるかは、この欄を見れば判断できます。

送る一通目は、こう書けば足ります。「はじめまして。◯月◯日の物販でアクリルスタンドを売りたいです。絵柄は4種類で、手のひらに乗るくらいの大きさを考えています。イラストは手元にあります。金額と、間に合うかを知りたいです。」

枠の大きさも絵柄の数も、まだ決まっていなくて大丈夫です。

渡したい日か、売りたい場面だけ教えてください。そこから一緒に決めていけます。

本文の内容は一般的な傾向をまとめたものです。実際の仕様・数量・納期は、ご相談内容に応じて個別にご案内します。

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はるる グッズ作戦室担当。配信者・タレントの周年グッズやライブ物販の相談を、DMベースで受けています。