順番は、上限 → 品目 → 絵柄の数 → 1種類あたりの数
品目を先に選ぶと、その品目で作れる数と出せる金額が合わなくて、選び直しになります。先に「全部でこれくらいまで」を置いてから品目を見ると、1回で決まります。
上限を言わずに相談していただいても構いません。ただ、言ってもらえると、その中に収まる品目と数の組み合わせだけを出せるので、見る物が減ります。きりのいい数で、ざっくりで足ります。
そのあとに絵柄の数、最後に1種類あたりの数を決めます。この順番にする理由は、絵柄の数を変えると1種類あたりの数が全部動くからです。逆から決めると、絵柄を1つ足しただけで全部やり直しになります。
売れる数が読めないうちは、版と型が要らない品目から
1回目は、何個売れるかが読めません。読めないときに効くのは、少ない数で作って、売れた分を後から足せる品目です。
版も型も要らないのは、缶バッジ、アクリルスタンド、アクリルキーホルダーです。缶バッジは丸の標準サイズなら紙を抜く型も元からあるものを使います。アクリルは型は要りませんが、絵柄ごとに輪郭をなぞるデータ作成が入るので、絵柄の数は描き始める前に決めておくと作業が二度になりません。
Tシャツは刷る色ごとに版が要ります。マフラータオルは、織りで作るなら枚数をそろえる必要があります。どちらも最初に決めた数で止まるので、売れ方が見えてから選ぶほうが安全です。服でも1枚から刷れる方式はありますが、何枚売れるか読めないうちにサイズを何種類も持つと、残るのはいつも端のサイズです。
品目ごとに何から作れるかは品目から選ぶに20品目分並べてあります。
絵柄は1種類から始められます
1人で回すときは、決める回数がそのまま自分の時間になります。絵柄を1つ増やすと、データ、袋、値札、台の並べ方、売れ残りの数え方が、その数だけ増えます。
最初は1種類で出して、売れ方を見てから増やす形が取れます。缶バッジやアクリルのように後から足せる品目なら、1種類で出した次の現場で2種類目を足せます。
複数人で出る現場で、メンバーの人数で絵柄を均等に割るのはやめてください。人気の差がそのまま売れ残りの差になって、自分の部屋に残ります。誰の分が多く出そうかを聞かせていただければ、その振り方で数を置きます。
請求書は、要るときだけ出します
自分の名前での発注では、請求書を使わない方が多いです。相談から受け取りまで、紙を1枚も持たずに済みます。
確定申告で経費に入れる場合、立て替えてもらう相手がいる場合は、宛名を教えてもらえれば請求書を出します。屋号や活動名での宛名でも構いません。お支払い方法と時期は特定商取引法に基づく表記に書いてあります。
所属のある方で、事務所の名義で発注する形になった場合は、見積書と請求書の出し方が変わります。そちらは事務所・会社の名前でグッズを発注するに書いてあります。
箱が届く場所を、発注の前に決めます
できあがった物は箱で届きます。缶バッジやアクリルは箱が小さいですが、ぬいぐるみ、タオル、トートバッグは数が同じでも箱が大きくなります。1人暮らしの部屋だと、物が売れる前に置き場所が埋まります。
置き場所が無いときの逃げ道は2つあります。1つは、箱が小さい品目に寄せることです。もう1つは、会場や、当日の荷物をまとめる場所へ直接送ることです。会場に送る場合は、受け取れる日が決まっていることがあるので、先に会場に聞いてください。「◯月◯日の公演で物販をします。荷物を事前に送れますか。送れる場合、何日前から受け取っていただけますか」と聞けば足ります。
当日の物販台に何を並べるか、どれだけ持ち帰ることになるかはライブ・イベントの物販で売るものに並べてあります。
検品と袋詰めを、誰がやるか
1人で作るときは、届いた箱を開けて数を数えるのも、袋に入れるのも自分の時間です。本番の前日にこれが残っていると、その日は他のことができません。
発注の前に決めておくのは、全部開けて見るか、絵柄と色ごとに数点だけ見るかです。全部開けるなら、その時間を本番の前に空けておきます。数点だけ見るなら、本番で初めて開ける箱が出ることを分かったうえで選びます。
どこから先をこちらで持つかは切り分けられます。絵柄の確認だけ自分でやって、数を数えるところから先を外に出す形も取れます。自宅で一つずつ袋に入れるのが前提ではありません。切り分け方はグッズの発注を丸ごと任せるって、どういうこと?に書いてあります。
余った分は、自分の持ち物になります
売れ残りを引き取ってくれる相手がいません。だから、日付と年号を物そのものに入れるかどうかが、会社の名前で出すときより重く効きます。
日付を入れると、その日を過ぎた分はどの現場にも出せません。残したいときは、物のほうを絵とロゴだけにして、日付は台紙か袋のほうに刷ります。紙は刷り直せるので、次の現場では紙を替えて同じ物を出せます。
日付を入れない絵柄を1種類だけ持っておくと、次がどの現場でも台に出せます。ロゴだけ、シルエットだけの絵柄がこれに当たります。1回目はこの1種類から作る形が、一番残りません。
所属があるなら、先に通します
事務所に所属している場合、自分の名前と自分の写真を使うグッズでも、事務所を通す決まりがあることが多いです。作ったあとで止まると、物が手元に残ります。
通す場合は、発注の名義が会社になることもあります。そうなると支払いの流れと確認の回数が変わるので、事務所・会社の名前でグッズを発注するのほうを見てください。名義が自分のままでよい場合も、売る場所と売り方は先に確認しておきます。
所属が無いなら、自分で決めて自分で出せます。確認する相手が自分1人なので、そのぶん進みは早いです。立ち絵やイラストを他の人に描いてもらっている場合だけ、グッズに使っていいかを描いた人に確認してください。「◯月の物販で、いただいたイラストをアクリルスタンドにしたいです。グッズに使って大丈夫でしょうか」と送れば足ります。
通販で売るなら、名前と連絡先の表示が出てきます
手渡しだけなら出てこない話ですが、通販にすると出てきます。本名や住所を出したくない場合の扱いも含めて、ライバー・個人VTuberがグッズを作りたいとき、何から?にまとめてあります。先に読んでおくと、通販を足すかどうかを発注の前に決められます。
手渡しの場が無く、1件ずつ発送する形で売るなら、袋詰めと宛名づくりが注文の数だけ続きます。その作業の量と、箱を置く場所はYouTuber・配信者がグッズを作る|受注と発送、梱包の決め方にまとめてあります。
受け口と、一往復でお返しするもの
個人の方はInstagramのダイレクトメッセージが受け口です。文字で残るので、言われた数量を書き取る必要がありません。聞いたうえで今回は見送る、でも構いません。
最初にうかがうのは5つです。作りたい品目(決まっていなければ渡す場面)、渡す日、絵柄のデータが手元にあるか、箱を受け取れる場所、全部でどこまで出せるかです。全部埋まっていなくて構いません。渡す日だけでも、間に合うかからお答えします。そのままでは届かないときは、品目を置き換えて間に合わせる形をお返しします。
送る一通目は、こう書けば足ります。「はじめまして。◯月◯日のライブで初めて物販をやります。缶バッジかアクスタで迷っていて、イラストは1枚あります。部屋が狭いので大きい箱は置けません。金額と、間に合うかを知りたいです。」