厚みは2・3・5mm。鞄に付ける物は3mmから
アクリルキーホルダーの板の厚みは、2mm・3mm・5mmが並びます。どれを選ぶかは、持ち歩き方と、絵の形で決まります。
- 2mm
- 軽く、何個も付けても鞄が重くなりません。そのかわり薄いので、細く飛び出した部分が折れます。透明以外の素材は選べないことが多い厚みです。
- 3mm
- いちばん多い厚みです。鞄のファスナーに付けて毎日振られても、輪郭に細い出っぱりがなければ持ちます。迷ったらここです。
- 5mm
- 横から見たときの断面に厚みが出ます。ラメやオーロラの入った素材を選んだとき、断面でその色が光るのはこの厚みからです。重さが出るので、何個も付ける物には向きません。
厚みと一緒に見るのが、絵の輪郭です。剣、尻尾、ツノ、はねた髪のように細く飛び出した部分は、薄い板ほど先に折れます。輪郭をなぞるときに、飛び出した部分の根元を太らせるか、絵の外側に透明の縁を残して輪郭を丸く取るかのどちらかにします。縁を残す形にすると、折れる場所そのものが無くなります。
切る位置には1mmほどの誤差が出ます。絵の線ぴったりに輪郭を取ると、ずれた側で絵が削れます。縁の内側2mmほどは印刷が乗らない決まりのところが多いので、名前や日付を輪郭のすぐ内側に置くと、その分だけ内へ押し込むことになります。
穴の位置で、吊ったときの向きが決まります
穴は、丸い穴を1つ開けて、そこに金具を通します。穴の直径はおよそ3mmで、穴のまわりに板を残すため、穴を中心にした直径9mmほどの円を輪郭の中に入れます。絵の輪郭は、この円に接するところまでしか寄れません。
この穴をどこに開けるかで、鞄に下げたときの絵の向きが決まります。真上の中心に開ければまっすぐ下がり、肩口や角に開ければ斜めに傾いたまま下がります。立ち絵なら真上が素直ですが、横を向いた絵や、斜めに構えた絵は、わざと角に開けたほうが絵の向きと揃うことがあります。絵を描いてから穴の位置を探すと、頭の上に9mmの円を置く場所が無くて、絵を縮めることになります。描く前に穴の場所を決めてください。
穴以外の中抜きは、できないか、数が決まっています。腕と体の間の空き、リボンの輪の中、文字の中の囲いは、抜けずに板が残ります。抜いた形にしたいなら、そこを含めて輪郭を取り直します。
金具は、付ける先から選びます
金具は1つ選んで付けます。どれを選んでも絵は同じなので、ここは買った人がどこに付けるかだけで決めます。
- ボールチェーン全長45mmほどの玉のつながった鎖です。鞄のファスナーの引き手に通す定番で、輪を開けば付け外しできます。色を銀か金から選べます。
- ナスカン全長35〜45mmほどの、バネで開く金具です。頭の内側の幅は14mmほどなので、リュックのDカンやベルトループに掛けられます。片手で外せます。
- カニカン付きストラップ全長70mmほどで、ぶら下がる長さが出ます。揺れる幅が大きいので、鞄の側面で他の物に当たります。
- カラビナいちばん太い物に掛けられます。金具のほうが本体より目立つことがあるので、小さい絵柄には合いません。
金具を変えても表の絵柄のデータは同じものを使います。ただし金具違いで2種類に分けるのはおすすめしません。買う人は絵柄で選ぶので、同じ絵の金具違いを並べると、どちらを買うか迷って手が止まります。分けるなら絵柄で分けます。
素材を変えると、裏が使えなくなることがあります
板は透明のほかに、半透明のもの、角度で七色に光るもの、ラメの入ったもの、ガラスのような質感のものが選べます。ここで効いてくるのは見た目ではありません。透明以外の素材は、片面印刷だけという扱いのところがあります。
キーホルダーは鞄で揺れるので、裏側も人の目に入ります。片面だけにすると、裏は白い面か、素材の地のままです。光る素材を選んだことで裏が無地になり、揺れるたびに無地の面が見える、ということが起きます。裏まで絵にしたいなら透明を選びます。素材で光らせたいなら、裏が無地になるのを承知で選びます。光る素材は画面の絵では決まらないので、ここはサンプルを見てから決める箇所です。
素材を途中で変えると、厚みの選択肢も金具の選択肢も一緒に動きます。素材・厚み・金具の3つは、まとめて1回で決めます。
白版を敷くかどうかは、透明を選んだときだけ考えます
透明な板に絵をそのまま刷ると、後ろが透けて色が薄く見えます。これを防ぐために絵の下に白いインクを敷きます。これを白版と呼びます。敷けば色がそのまま出て、敷かなければ透けます。髪の毛先やガラスの部分だけ白を抜いて、そこだけ透かす指定もできます。
白版の作り方と、白のふちが出る理由はアクリルスタンドのページに詳しく書きました。同じアクリルの品目なので、考え方はそのまま使えます。
絵柄を増やしても型は要りません
アクリルキーホルダーは、板にインクを直接刷ってレーザーで切り出します。形ごとの抜き型を用意する作り方ではないので、変わった形にしても型を作るところから始まりません。絵柄を増やしても、最初にかかる費用の形は変わりません。
そのかわり、絵柄1つにつき白版とカット線を1組ずつ作ります。缶バッジのように絵を差し替えるだけでは済まず、絵柄ごとに輪郭をなぞり直す作業が入ります。絵柄の数は、絵を描き始める前に決めたほうが安く済みます。
作れる数は、1個だけでも受けてもらえる側の品目です。数が増えると刻みが出てくることがありますが、その境目は頼む先で変わります。少なすぎるかもしれないと思う数のまま聞いていただいて大丈夫です。
中身を見せない売り方は、交換が起きる人数のときだけ
アクリルキーホルダーは、買ったその場で鞄に付けて帰る人が出ます。売り方は2つで、この選択で1人がいくつ買うかと、どの絵柄が余るかが変わります。
1人1個で終わることが多いです。かわりに、どの絵柄が何個売れたかが手元に残ります。はじめての物販はこちらから入れます。
そろえたい人が複数買います。成り立つのは、その場に交換する相手がいるときだけです。
中身を見せない売り方は缶バッジほど素直には効きません。缶バッジは服に何個も並べて付けられますが、キーホルダーは鞄に付く数で止まります。4個も5個も下げる人は多くないので、そろえる動機が缶バッジより弱くなります。来る人数が少ない現場では、絵柄を選べる形にしてください。
売り場では、金具を付けた状態の見本を1個、台の縁に下げておきます。袋に入った板を見ただけでは、下げたときの大きさが分かりません。見本の分を数に1個足しておけば、売る分の袋を開けずに済みます。
物販台の広さや、立つ人の数から品目を決める順番は、ライブ・イベントの物販で売るもの|何を何個作るか決める順番に並べてあります。
日付を入れると、その分は次に出せません
絵柄に日付、年号、「◯周年」「第◯回」を入れると、当日を過ぎた在庫は次の現場に出せません。キーホルダーは毎日持ち歩く物なので、去年の日付が入った物は買った人も下げにくくなります。
日付を残したいときは、本体を絵とロゴだけにして、日付は台紙のほうに刷ります。アクリルキーホルダーは台紙に留めて袋に入れる渡し方ができるので、台紙を替えれば同じ中身を次の現場に出せます。台紙は刷り直しが利きます。
日付を入れない絵柄を1種類だけ作っておくと、どの現場でも台に出せる物になります。ロゴだけ、シルエットだけの絵柄がこれに当たります。
誰の名前で発注するかで、先に動くことが変わります
同じアクリルキーホルダーでも、発注をかける名義で先にやることが入れ替わります。
事務所・会社の名前で出す場合は、見積書を先に出します。アクリルキーホルダーは、素材・厚み・金具の3つが変わると金額が動きます。この3つと絵柄の数は、見積もりを頼む段階で決めてください。数の幅はそのままで構いません。支払いの条件と宛名を書いてもらえれば、その形に合わせて出します。
ファンの有志で作る場合は、使う絵の権利が誰にあるかを先に確かめます。描いた人と、本人(所属があれば事務所)の両方に確認を取ってからにします。有志で集める段取りと配る物の決め方は、生誕祭の配布物は、何を何個、どの順番でに書いてあります。
金額と、間に合うかどうかは一往復でお返しします
個人の方はInstagramのダイレクトメッセージ、事務所・企業の方は相談フォームが受け口です。どちらも文字で残るので、言われた数量を書き取る必要がありません。聞いたうえで今回は見送る、でも構いません。
アクリルキーホルダーで最初にうかがうのは、大きさ、絵柄の数、素材と厚み、金具、渡す日の5つです。全部埋まっていなくて構いません。渡す日だけでも、間に合うかからお答えします。そのままでは届かないときは、素材や金具を置き換えて間に合わせる形をお返しします。
返す見積書に並ぶ欄も先に出しておきます。
- 数量ごとの単価絵柄1種類あたり何個作るかで動く、1個あたりの費用です。
- データ作成絵柄ごとの白版とカット線を作る分です。絵柄の数だけ並びます。
- 金具本体とは別に並ぶことがあります。選んだ金具によって欄が動きます。
- 送料できあがった物を届ける分です。
- サンプル代本生産の前に現物を下げて確かめる分です。グッズ作戦室では、ここを飛ばしません。
版代・型代の欄はアクリルキーホルダーでは空欄になります。動くのはデータ作成と金具の欄なので、絵柄を減らすか、金具を揃えるかで金額がどう変わるかは、この2つの欄を見れば判断できます。
送る一通目は、こう書けば足ります。「はじめまして。◯月◯日の物販でアクリルキーホルダーを売りたいです。絵柄は4種類で、鞄のファスナーに付ける大きさを考えています。イラストは手元にあります。金額と、間に合うかを知りたいです。」