作りは3つに分かれて、必要な本数もそこで分かれます
1つめは、持ち手にアクリルの板を差し込む形です。板は透明アクリルの3mm厚が標準で、100×100mm以内に収めるのが一般的、厚みは2.5〜5.0mmの幅で選べる先もあります。板を最大3枚まで重ねられる作りもあります。本体は、全体が90×225mm、光るドーム部分が90×110mm、持ち手が30×115mm、重さ130gという寸法の例があります。
2つめは、棒の形をした発光部の中に、印刷した反射シートを入れる形です。全長248mm、発光部143mm、直径35mm、重さは電池を含めて約97g。中に入る反射シートは90×138mmで、絵柄はこの寸法で作ります。幅10mm×135mmのストラップが付きます。
3つめは、形から作る立体です。ハート型は全長200mmで発光部が105×95mm、星型は全長225mmで発光部が110×123mm、丸いドームの形は本体が約230mmで光る部分がΦ95mm、グリップがΦ30mmという寸法の例があります。発光部は透明のPP、中の反射シートはPVC、グリップはABSという作りです。
必要な本数は、少ないほうからこの順に上がります。持ち手に板を差し込む形(1個から受けている先もあります)、反射シートを入れる棒の形、形から抜く立体、持ち手にシルク印刷で名前やロゴだけを入れるノベルティの形。下限の数字は頼む先で変わるので、小さいと思う数のまま聞いてもらって大丈夫です。
刷るのは本体ではなく、中に入る板かシートです
差し込み式は、透明アクリルの裏面にUVインクジェットで刷ります。カラーで刷る場所には下地に白が敷かれるので、白を出したい場所は白100%のデータで作ります。印刷できる範囲は仕上がりより内側0.5mmほどなので、板の全面に絵を敷いても外周に0.5mmほどの余白が出ます。印刷の位置は3mm以内のずれを許容範囲とする扱いがあります。
棒の形は、発光部の中に入る反射シートにフルカラーのインクジェットで刷ります。白引きは通常K50%で入ります。
どちらの作りでも出ないものが同じです。細い線、ぼかし、半透明(光彩やドロップシャドウ)は、画面で見たとおりにはなりません。背景を透明にしたいときは透過PNGで渡します。絵柄の中で残るのは、太さの揃った太めの線と、ベタで塗った面です。
画面と仕上がりの差も、ほかの品目より大きく出ます。印刷会社の案内にも、ディスプレイより色がくすむ場合があると書かれています。紙に刷った見本とも違い、後ろから光を通して見る物になります。色をはっきり決めたい絵柄なら、本番の前に1本だけ作って光らせて見る扱いを使ってください。
電池が要る品目なので、誰が入れるかを先に決めます
電池は単4が3本という作りが多く、連続して点灯する時間は3時間程度という案内があります。テスト用の電池を同梱する扱いの先もありますが、テスト電池は早く切れる場合があるという注意も一緒に置かれています。差し込み式では、LR44のボタン電池3個を使う作りもあります。
物販で決めることは2つです。電池を入れた状態で渡すか、入れずに売るか。入れて渡せば、買った人はその場で光らせられます。台で光らせた見本と同じ物が、そのまま手に入ります。入れずに売るなら1本が軽くなりますが、値札に「単4電池が3本、別に必要です」と大きく書いてください。その日に光らせられないと、会場で買う理由がなくなります。
もう1つが組み立てです。差し込み式には、バラのパーツで届いて、ドーム部分のネジを精密ドライバー(頭部径が約3mm、十字穴の長さが約2mm)で回して板を挟む作りがあります。これを買った人にやらせると、会場では開けられません。先に組んでから袋に入れる段取りを、本数を決めるときに一緒に決めてください。100本なら100回です。棒の形はドライバーが要らず、電池の交換も手で開けられます。
組み立てと電池入れは、どこから先をこちらで持つか切り分けられます。本数が多い案件は、ここだけ外に出す形も取れます。
色の切り替えは、買った人がボタンでやります
15色を切り替えられる作りが標準です。並びの例は、レッド、グリーン、ブルー、ピンク、ホワイト、イエロー、ライトブルー、ライトグリーン、パープル、オレンジ、ライトピンク、スカイブルー、ライトイエロー、ダークグリーン、ライトレッドの15色で、16番目が自動で色が変わるモード、17番目で消灯という並べ方です。ボタンが2つある作りでは、片方が手動、もう片方が自動から入ります。立体の形は12色という作りがあります。
決めることは1つです。担当の色が決まっている現場なら、その色が並びに入っているかを先に確かめてください。15色の中身は作る先ごとに違い、「ライトブルー」と「スカイブルー」のように名前が似ていて別の段に入っている色もあります。色の名前で合わせず、点灯した現物で合わせてください。
色が切り替わるということは、絵柄の見え方も色ごとに変わるということです。1色だけ光らせて決めると、ほかの14色で絵が沈むことがあります。見るのは、いちばん濃い色といちばん薄い色の2つです。
客席で光らせる物なら、会場の規定を先に確かめます
光る物の持ち込みは、会場や主催が決めていることがあります。この決めは製作会社が出すものではないので、ペンライトの仕様表には書かれていません。うちわと同じで、自分の現場の規定を先に確かめてから作りを選んでください。
確かめるのは3つです。光る物を客席に持ち込めるか、公式のペンライトに限るという決めがあるか、物販で売る物も同じ規定の対象になるか。持ち込めない物を売ると、買った人はその日に使えません。
会場にそのまま送れる文です。「◯月◯日の公演について、客席に持ち込めるペンライトの決まりはありますか。物販で販売するペンライトも同じ規定の対象になりますか。」
型が立つのは、形から作るときだけです
既製の本体に板かシートを入れる形なら、版も型も立ちません。絵柄を増やしても増えるのは、板かシートのデータを作る回数です。缶バッジやステッカーと同じ入れ方で、売れた数を見てから種類を足せます。
形から作る立体は、その形の型が要ります。型を起こせば同じ形を次も使えますが、売れる数が読めないうちに形から起こすと、その形で作った本数がそのまま手元に残ります。型が要る品目の考え方はラバーキーホルダーと同じです。持ち手にシルク印刷で名前やロゴだけを入れる形は、色ごとに版が立ちます。
読めないうちは、既製の本体に板かシートを入れる形で試してください。
板だけ作り替えられるのが、この品目の逃げ道です
年号が入るのは、本体ではなく板かシートの絵柄のほうです。本体は既製品なので、そこには刷られません。
差し込み式なら、持ち手が同じであれば板だけ作り替えられます。板を最大3枚まで重ねられる作りがあるので、年号を入れた板を1枚と、年号なしの板を1枚、という出し方もできます。前の現場で持ち手を買った人には、板だけを出す形も取れます。
余りは、電池を入れていなければそのまま置いておけます。年号なしの絵柄で1種類作っておくと、次の現場でそのまま台に出せます。使い回しの効きかたはアクリルスタンドより上です。あちらは本体と台座が一体なので、作り替えるときは全部を作り直します。
台で光らせないと、何も伝わりません
ペンライトは、消えている状態では透明な板と白い棒です。台に平置きすると、買う人は何がどう光るのか判断できません。必ず1本は電池を入れて光らせてください。会場が明るくて差が出ないなら、箱か筒を1つ用意して、その中で光らせて覗かせる形が作れます。
見本は1色で止めず、自動で色が変わるモードに入れて置いてください。色が変わること自体が、台の前で足を止める理由になります。
1人が持つのは1本です。色違いや絵柄違いで2種類に割っても、2本目は売れにくい品目です。種類を増やすより、1種類に本数を寄せてください。中身を見せないランダムにも向きません。1本しか買わないので、交換する相手が出てきません。
開演前に売れた本数が、そのまま客席の見本になります。うちわと同じで、台に出す時間を開演前に寄せる意味がほかの品目より大きい品目です。個数の数え方そのものはライブ・イベントの物販に置いています。
全長が248mmという段があり、重さも100g前後です。袋は長さに合わせて用意してください。通販に回す分は、封筒ではなく箱になる前提で数えます。
相手が変わると、先に決めることが変わります
事務所・会社は、作り(差し込みか棒か立体か)、絵柄の種類の数、電池を入れた状態で納品するかの3つを、見積書の前に決めてください。立体は型が立つので、数を削る方向になりそうな案件では既製の本体に寄せたほうが途中で形が崩れません。組み立てと電池入れを社内の人手でやるか外に出すかも、先に決まっているほうが早いです。
会場(ライブハウス・劇場)は、年号なしの1種類を定番に置けます。在庫を置く場所があるので、電池を入れた数本だけ台に出して、残りは箱に置いたままにできます。
本人(個人)は、1個から出せる差し込み式で1種類だけ試せます。ただし組み立てと電池入れは自分の手になるので、本数は自分が1日で袋詰めできる数から始めてください。
ファン有志は、名前と絵の許諾のほかに、会場の規定が1つ増えます。光る物を客席に持ち込めるかと、配ってよいかの両方を先に聞いてください。
相談するときに、こちらが先にうかがう5つ
- 会場の規定持ち込める物が決まっていれば、その中で作りを選びます。分からなければ、聞く文面をこちらで用意します。
- 作り板を差し込む形、棒の形、形から作る立体。必要な本数がこの順に上がります。
- 電池を入れて渡すか入れるなら組み立てと電池入れの手間を、本数と一緒に数えます。
- 絵柄の種類の数板かシートのデータを作る回数が、種類の数だけ増えます。
- 渡す日と、おおよその本数日付だけでも、間に合うかからお答えします。
絵柄のデータを1つ送ってもらえれば、光らせたときに線が残るか、どこを太くすれば形が見えるかを、絵を描く人に渡せる指示の形でお返しします。グッズ作戦室では、ペンライトは光らせたときの見え方を一度お見せしてから製作に入ります。