面の大きさは4段あって、持ち手は別に付きます
ポリうちわは、ポリプロピレンの骨に、印刷した面を貼った作りです。面の大きさは4段に分かれています。ラージが420×295mm(持ち手135mm)、レギュラーが345×242mm(持ち手130mm)、コンパクトが280×195mm(持ち手105mm)、ミニが241×171mm(持ち手90mm)です。
寸法として書かれているのは面だけで、持ち手はこの外に出ます。ラージは面だけで横42cm、縦は面と持ち手を足すと43cmほどになります。届いた箱の大きさと、客席で隣の人にぶつかるかどうかは、面ではなく全長で決まります。
向く用途はこう分かれます。ラージは客席から掲げて、ステージから読ませる物です。横に広いので、文字を1行で大きく入れられます。レギュラーは定番で、扇ぐのにも使えて掲げても読めます。配る物と売る物の両方に使えるのがこの段です。コンパクトは人数ぶん配る物で、鞄に入ります。ミニはいちばん小さい段で、同じ箱に入る本数がいちばん多くなります。配る本数が多いときの選択肢です。
面が大きくなると1本が重くなり、同じ箱に入る本数が減ります。遠くから読ませる必要がないなら、レギュラーで足ります。
客席で掲げる物なら、会場の規定を先に確かめます
応援用に掲げるうちわは、会場や主催によって、持ち込める大きさの上限が決められていることがあります。この上限を決めているのは印刷会社ではないので、うちわの仕様表には書かれていません。自分の現場の規定を先に確かめてから、面の大きさを選んでください。
確かめるのは3つです。持ち込めるうちわの大きさの上限、モールや光る物のような装飾を付けられるか、物販で売る物も同じ規定の対象になるか。上限より大きい面で作ると、買った人が会場に持ち込めません。その日に使えない物を売ることになるので、ここだけは絵柄より先に決めます。同じ規定に当たる品目として、ペンライトも持ち込みの可否を先に確かめてください。
会場にそのまま送れる文です。「◯月◯日の公演について、客席に持ち込めるうちわの大きさに上限はありますか。物販で販売するうちわも同じ規定の対象になりますか。」
骨の色は選べますが、選べる数はサイズで変わります
白と黒の骨は、どのサイズにもあります。それ以外の色(カラー骨)は段によって選べる数が変わり、レギュラーがいちばん多く十色を超える数から選べる先があります。コンパクトは数色、いちばん大きい段といちばん小さい段はカラー骨の扱いがない先もあります。暗いところで光る蓄光の骨を置いている先もあります。
骨の色は、面の絵柄より先に決めてください。面の端まで絵柄を敷くと、骨の色がそのまま絵の外枠の線として見えます。白い面に黒骨だと輪郭がはっきり出て、遠くからでも1本の形が分かります。白い面に白骨だと面と骨が一体に見えて、絵柄だけが浮きます。掲げて形を見せたいなら、骨の色は面の背景と反対に振ってください。
両面に刷れて、表と裏で別の絵柄にできます
ポリうちわは両面フルカラーで、オフセット印刷の上にOPニスをかける作りが標準です。表と裏で別の絵柄にしても同じ扱いになる先があります。
2面あるので、役割を振り分けられます。表は遠くから読ませる文字を1行、裏は名前・日付・SNSのID・次の公演の告知です。掲げたときに正面に出るのは1面だけなので、「読ませる面」と「手元で見せる面」に分けると2面が使い切れます。両面に同じ絵柄を入れると、裏の1面が空いたまま残ります。
竹うちわと、既製の絵柄に名前だけ入れる形
竹うちわは、骨が竹で、面が紙です。上質55kgの裏にラミネートをかけた紙を使う作りがあり、両面にカラーで刷れます。面の大きさはポリのレギュラーに近いところに集まっていて、丸形・小丸・唐月・中万のような形の呼び名で分かれます。紙なので水に弱く、屋外で何時間も使う夏の配布物には向きません。和の場面と、手元で見てもらう物に寄ります。
もう1つ、表に既製の絵柄が入っているうちわの裏に、名前やロゴだけを1色で入れる形があります。絵柄を用意しなくても作れるので、絵がまだ無い段階でも動けます。ただし表の絵柄は自分の物ではないので、物販で売る物より、配る物に向きます。
形を変えると、型が要ります
丸・ハート・動物のような四角でない形にするには、面を抜く型が要ります。型抜き(ダイカット)は、既製の形に刷る形よりも必要な本数が一段上がります。型を起こせば同じ形を次も使えますが、売れる数が読めないうちに形から起こすと、その形で作った本数がそのまま手元に残ります。
読めないうちは既製の形に刷る方で試して、形は売れてから起こしてください。型が要る品目の考え方はラバーキーホルダーと同じです。
何本から作れるか
うちわは、缶バッジやアクリルのように1個単位で数える品目ではありません。本数の下限は作り方で段がはっきり分かれます。少ないほうから、既製の形に刷る形(1本から受けている先もあります)、面を自分の絵柄にした既製の形、形から抜く型抜きの順に、必要な本数が上がります。下限の数字は頼む先で変わるので、小さいと思う数のまま聞いてもらって大丈夫です。
数えるのは1種類あたりの本数です。絵柄を2種類にすると下限が2回立つので、本数が読めない段階では種類を増やさないでください。
物販で売るとき、うちわはその場で使われます
ほかの品目と違うところが4つあります。
- 袋が要りません持ち手があるので、そのまま持って帰れます。袋詰めの手間が無いぶん、列が速く進みます。
- サイズ展開がありませんアパレルのように色とサイズで品目が割れないので、読んだ本数を1種類に全部寄せられます。
- 売れた分が、会場の中で見えます買った人が客席で掲げるので、開演前に売れた本数がそのまま次に買う人への見本になります。開演前に台に出す意味が、ほかの品目より大きい品目です。
- 見本は立ててください台に平置きすると面が上を向いて、文字が読めません。1本を手に持てる高さに立てて、持ち手まで見せます。
文字の作りは、絵の細かさより太さで決まります。客席からステージまでの距離で読ませるので、太さの揃った太めの書体で1行です。背景と文字は明るさを離してください。薄い色の面に白い文字は、会場の照明の下で消えます。
年号を入れると、その日とその夏しか出せません
うちわは年号を入れたくなる場面が多い品目です。ツアー名、公演名、◯周年。けれど面に入れると、買った人は次の公演に持ってこられません。掲げる物は1本しか持ち歩かないので、古い年号が入った1本は次の年に家に置かれます。
日付は裏面の端に小さく置くか、下げ札か同梱する紙に回してください。表は年号なしで通せます。2種類作るなら、1種類は年号を入れないでください。年号なしの1本は、次のツアーでも夏のイベントでも同じ物が売れます。ポリの面は水に強いので、余りは次の現場で配る分にも回せます。平たいので保管に場所を取りません。
相手が変わると、先に決める順番が変わります
事務所・会社の名前で出す場合は、サイズ・骨の色・型抜きの有無・絵柄の種類の数を、見積書の前に決めてください。型抜きは必要な本数が一段上がるので、数を削る方向になりそうな案件では、既製の形に寄せたほうが途中で形が崩れません。配る物と売る物でサイズを分ける進め方も取れます。
ファン有志の場合は、名前と絵の許諾のほかに、会場の規定が1つ増えます。会場で配る物にも掲げる物にもなるので、配ってよいかと、持ち込める大きさの両方を先に聞いてください。
会場(ライブハウス・劇場・スポーツクラブ)は、年号なしのレギュラーを定番に置けます。夏は扇ぐ物として、それ以外は掲げる物として、同じ1種類が年間で動きます。
本人(個人)で、絵柄がまだ無い段階なら、既製の絵柄の裏に名前だけ入れる形から試せます。
相談するときに、こちらが先にうかがう5つ
- 掲げる物か、扇ぐ物か掲げるならラージ、扇ぐならレギュラーから下です。
- 会場の規定上限が分かっていれば、その中でいちばん大きいサイズを選びます。分からなければ、聞く文面をこちらで用意します。
- 形四角のままなら型が要りません。形を変えると本数が一段上がります。
- 絵柄の種類の数種類ごとに下限が立ちます。
- 渡す日と、おおよその本数日付だけでも、間に合うかからお答えします。
面に入れたい文字を1行いただければ、それがラージとレギュラーのどちらで読める大きさになるかを、実寸で出してお見せします。グッズ作戦室では、客席で掲げる物は、会場の規定を確かめてからサイズを確定します。