決め手は、たたんだときの大きさです
広げた大きさは、どの形を選んでも大きくは変わりません。幅35cm前後、高さ41cm前後、マチ13cm前後のあたりに集まります。買い物袋として足りる大きさがだいたい決まっているからです。
差が出るのは、たたんだときです。小さいものは約6×10cmで上着のポケットに入り、約12〜13cm四方だと鞄の内ポケット、約18×15cmだと鞄に入れて持ち歩く大きさになります。受け取った人が毎日持つかどうかは、ここで決まります。形を選ぶときは、広げた寸法より先に、たたんだ寸法を見てください。
素材は3つ。たためるかどうかがここで決まります
ポリエステルは薄くて軽く、小さくたためます。たたんだ大きさが決まっている形があり、収納用の小さい袋やボタンが付いているものもあります。買った人が毎日持ち歩く前提で作るなら、ここになります。
不織布は、繊維を織らずに絡めて貼り合わせたシートです。厚さは1平方メートルあたりの重さ(坪量)で表し、40g/50g/70〜75g/80g/90g/100gの段があります。40gのように薄いものは中身が少し透けます。90gや100gになるとハリが出て、角底や船底の形で自立します。たためますが折り目が付くので、ポリエステルほど小さくはなりません。配る物に向く素材です。
薄手の綿も同じ棚に並びますが、綿の生地は厚さと持ち手の長さで選ぶ品目なので、トートバッグのページに寄せています。
大きさは「入れる物」から決めます
不織布は既製の形が多く、入れる物から選べます。A4の紙が折らずに入るマチなしが幅28cm×高さ35cmあたり、角底が幅32cm×高さ33cm×マチ11cmあたり、船底が幅40cm×高さ35cm×マチ12cmあたり、A3の紙が入るものが幅48cm×高さ37cm×マチ9cmあたりです。紐で絞る巾着の形や、口がマジックテープで閉まる形もあります。
物販でグッズを入れて渡す袋として使うなら、その日いちばん大きい品目が入るかで決めます。タオルを畳んで入れるのか、アクスタの箱も一緒に入れるのかで、要るマチが変わります。
刷り方は、生地の色と素材で決まります
シルクスクリーンは、色ごとに版を作って生地にインクを乗せる方式です。生地の色の影響を受けにくいので、濃い色の生地に刷るならここになります。片面1色が標準で、濃淡やグラデーションは出ません。ロゴや文字をはっきり出す用途です。版の大きさには基準があり、ロゴなら100×150mm以内という枠で受けるところがあります。
昇華転写は、熱でインクを生地の繊維に移す方式です。全面に写真や総柄を敷けてグラデーションも出ますが、乗るのは白いポリエステル100%の生地だけです。綿や麻には使えません。濃い色の生地に刷っても色が出ないので、黒や紺の生地で全面に絵柄を敷く形は基本的に作れません。全面に敷くと決めているなら、生地は白のポリエステルで確定します。
熱転写とインクジェットは版が要らず、素材を選びません。熱転写はシートを貼るので細い線や小さい文字が剥がれやすく、貼った部分の通気が落ちます。この4つのうち、絵柄を決める前に決めておくのは「生地の色」です。生地の色を先に黒にしてしまうと、使える方式が1つに減ります。
何個から作れるか
数の下限は、既製品に名前を入れるのか、形から作るのかで大きく変わります。既製の不織布バッグにロゴを刷る形は少ない数から受けるところがあり、1個から出せるところもあります。形から作るフルオーダーは、裁断と縫製の段取りが1回立つので枚数が要ります。全面に写真を敷いたポリエステルの折りたたみ型は、このフルオーダーに入るので、3つの中でいちばん枚数が要ります。
数字を書かないのは、刻みが頼む先と形で変わるからです。少なく作って様子を見たいなら、既製の不織布に1色で刷る形から入ってください。
版が立つのはシルクだけです
版が要るのはシルクスクリーンで、色ごとに1枚立ちます。熱転写とインクジェットは版が要らないので、少ない数で試して、売れた分を見てから足せます。
ただし、形から作ったものは後から足せません。裁断の型紙と縫製の段取りがその回のものだからです。読める数が分からないうちは、既製の形に刷る方で試して、数が読めてから形を起こす順番にすると、作り直しが起きません。
物販で売るなら、たたんだ現物を台に出します
サイズ展開が無いので、読んだ枚数を1種類に全部寄せられます。Tシャツやパーカーのように色とサイズで在庫が割れないのが、この品目の強みです。色違いで2種類に割ると、その強みが消えます。
台の上では、たたんだ状態と広げた状態の両方を出してください。買う理由がたたんだ大きさなので、たたんだ現物が無いと判断できません。1枚は広げて吊り、1枚はたたんで台に置き、手に取れるようにします。
配る物として出すなら、たたんであるぶん手渡しが速く、ほかのグッズと一緒に渡せます。エコバッグ自体を袋として使って、中にほかのグッズを入れて渡す形も取れます。この形にすると、別に袋を用意しなくて済みます。
年号を入れると、使うのをやめる理由になります
エコバッグは買い物に持ち歩かれる物です。本体に「2026」や「◯周年」を刷ると、年が替わったときに持ち歩きをやめる理由を自分で作ることになります。日付と回数は下げ札か、袋に入れる紙に刷ってください。
年号を入れなければ、次のシーズンもそのまま出せます。余ったぶんも行き先が多い品目です。次の現場でグッズを渡す袋に回せますし、通販で複数点を買った人への同梱にも使えます。たためるので、残りを保管する場所がほとんど要りません。
相手が変わると、決める順番が変わります
事務所・会社の名前で出すなら、素材、たたんだときの大きさ、刷り方と色数の4つを見積書の前に決めてください。色数がそのまま版の数になります。社内で数を削られる可能性があるなら、版の要らない方式か、既製品に刷る形に寄せておくと、数が減っても形が崩れません。
ファン有志で作るなら、人数ぶんを手渡しするので、軽くて平たくたためる不織布が向きます。本体に名前や絵を入れる前に、所属の有無を確かめて許諾を取ってください。
本人(個人)で作るなら、箱が小さく済むのが利点です。同じ枚数でもトートバッグより平たく収まります。会場で売るなら、年号を入れずに定番として置いておく形が長く使えます。
相談するときに、こちらが先にうかがう5つ
- 配る物か、売る物かここで素材が不織布とポリエステルに分かれます。
- 生地の色濃い色なら全面に絵柄を敷く形が外れます。先に決めておくと手戻りがありません。
- 中に何を入れるかいちばん大きい品目が入るかで、大きさとマチが決まります。
- たたんだ大きさをどこまで小さくしたいかポケットに入れてほしいのか、鞄に入れば足りるのか。
- 渡す日と、おおよその数日付だけでも、間に合うかからお答えします。
絵柄がまだ無くても相談できます。生地の色と、たたんだときの大きさの希望が決まっていれば、使える刷り方が絞れるので、絵を描く人に渡す条件をこちらから出せます。グッズ作戦室では、全面に絵柄を敷く形のときは、仕上がりの見本を一度お見せしてから製作に入ります。