台座の形で、刷れる面の大きさが決まります
既製の台座に刷る形が基本で、形ごとに寸法が決まっています。ハート型がW45×H41mm、四角型がW38×H48mm、小さいスクエアがW33×H43mm、クリスタルの付いたスクエアがW35×H45mm。四角のリングホルダーがW45×H45×10mm、丸いものがφ45×10mm。鏡の付いた作りがW42×H8mm、折りたたんで使うグリップがW40×H10mmという段です。
素材は、本体がポリカーボネイトかABSで、接着シートが付いた状態で届きます。リングの輪は、亜鉛合金にメッキをかけたものです。全体を亜鉛合金で作った約30×30×6mmの作りもあり、これは刷れる範囲がφ20mm、刷った面の上に透明のドームシールをかけ、裏に貼り直せるシールが付きます。
寸法のうち、絵柄が入るのは台座の面だけです。W42×H8mmやW40×H10mmの段は、刷れるのが細い帯なので絵は載りません。入るのは名前を横1行です。φ20mmなら、小さいマーク1つ。絵を見せたいならW45×H45mmかφ45mmの段を選んでください。
先に決めるのは形ではなく、入れたい物の数です。名前だけなら細い帯で足りて、台座が小さいぶんスマホの背面で邪魔になりません。顔やキャラクターを見せたいなら、いちばん大きい段でも面は45mm四方です。
小さい面で消えるものは決まっています
刷り方はUVインクジェットで、1点ずつ手作業で機械にセットする作りです。印刷のずれは3mm以内を許容範囲とする扱いがあります。W38mmの面で3mmは、端から1割近くです。縁を細い線で囲むデザインと、ストライプやチェックのような繰り返しの柄は、ずれがそのまま見えるので避けてください。
カラーで刷る場所には、下地に白が敷かれます。ぼかしと半透明は、画面の表示と仕上がりが違うため勧められていません。1mm以下の線・文字・隙間は、潰れや擦れが出ます。画像はRGBで渡します。
この決まりで消えるものがはっきりしています。ロゴの中の細い罫線と、英字の添え字(サブタイトルやキャッチ)は、この面では読めなくなります。渡すのは、線を太らせて要素を減らした1枚です。元のロゴをそのまま縮めて入稿すると、刷り上がりで何が描いてあるか分かりません。要素を減らした版を作るところから相談できます。
貼る相手は買った人のスマホなので、こちらでは確かめられません
接着面は、背面が平らなら機種を問わず使えるとされています。ただしTPU、レザー、平面でない素材、凹凸のある素材、ガラスでは粘着力が弱まる場合があるという注意が、どの作りにも置かれています。
接着シートはノリが残らず、何度か貼り直せる作りです。粘着力が弱まったときは、ウェットティッシュか水で洗うと戻るとされています。金属製に付く貼り直せるシールは、付いたゴミを流水で取り除いてよく乾かしてから貼る、貼り直しを繰り返すと粘着力が徐々に弱まる、という案内です。
貼る位置は、セロハンテープで仮止めして位置を決めてから、シールをはがして貼ります。一度貼ってからずらすより、この順番のほうが粘着力が減りません。
売る側にできるのは、この条件を一行で出しておくことです。台と商品ページに「背面が平らなケースに貼れます。レザーのケースと、表面に凹凸のあるケースには付きにくいことがあります」を置いてください。買った人が自分のスマホで使えるかを判断できる、唯一の材料になります。
ワイヤレス充電を使う人は、付けたままでは充電できないことがあります
リングの輪は亜鉛合金です。充電器のメーカーが背面に貼るリングを付けたスマホで試した記事では、充電できなかったと書かれています。理由として挙げられているのは、金属がワイヤレス充電を妨げる要因になること、厚みのぶんスマホと充電器の間に隙間ができて斜めに傾くこと。組み合わせによっては充電できる可能性もあるとしつつ、発熱の心配もあるため、金属製のリングはワイヤレス充電中は付けないようにと案内されています。
台座の厚みは10mm前後で、折りたたんで使うグリップは起こすと20mmになる段があります。
ワイヤレス充電を毎日使う人は、貼ったままにできません。だから何度か貼り直せる作りを選んで、その一行を台に添えるのが効きます。貼り直せない作りだと、その人は最初から買いません。
何個から作れるか
既製の台座に刷る形は、1個から受けている先があります。数個単位で受ける先もあり、刻みは頼む先で変わります。
台座の形から作る場合は、必要な数が上がります。少ないほうから、透明なアクリルの板で作る形、PVCを型に流して作る形の順です。下限の数字は頼む先で変わるので、小さいと思う数のまま聞いてもらって大丈夫です。
版代・型代が立つのは、形から作るときだけです
既製の台座にUVインクジェットで刷る限り、版も型も立ちません。缶バッジやステッカーと同じ入れ方で、売れた数を見てから種類を足せます。増えるのは、絵柄ごとのデータを作る回数です。
台座の形から作ると型が要ります。PVCは色の付いた材料を色ごとに型に流し込む作りなので、使える色数に上限があり、グラデーションは出ません。透明なアクリルで作る形なら、フルカラーとグラデーションが乗ります。形から作るときの考え方はラバーキーホルダーと同じです。
読めないうちは、既製の台座に刷る形で試してください。1種類で出して、売れた数を見てから絵柄を足せます。
台に出すなら、スマホに貼った見本が要ります
スマホリングは、単体で台に置くと何に使う物か分かりません。大きさも伝わりません。古いスマホを1台、見本機として台に置いて、貼った状態と、指を通して持った状態を見せてください。器としての大きさが伝わらない品目は、チェキホルダーと同じで現物の見本が無いと手に取られません。
小さくて薄いので、平置きすると台の影に入ります。1個ずつ台紙に貼って立ててください。台紙の外側は絵柄に使えるので、日付と公演名はここに置けます。
1人が使うのは1個です。色違いや絵柄違いで2種類に割っても、2個目は売れにくい品目です。種類を増やすより、1種類に数を寄せてください。中身を見せないランダムにも向きません。買う人は自分のスマホに貼る物を選ぶので、何が入っているか分からないと手が止まります。
薄くて軽いので、通販は封筒で送れます。1点だけだと送料が物に対して重く見えるので、ステッカーやブロマイドと組にして1つの注文にする形が向きます。個数の数え方そのものはライブ・イベントの物販に置いています。
貼ったら何か月も使われるので、年号は台座に入れません
スマホリングは、貼ったら貼り替えるまで使われます。台座に年号を刷ると、年が変わったときに剥がす理由を自分で作ることになります。日付は台紙か袋の紙に置いてください。
既製の台座に刷る限り、形は変わりません。絵柄だけ差し替えれば、次の年もそのまま出せます。
余りは小さいので保管に場所を取らず、次の現場の同梱物や、封筒で送る物に回せます。余りの行き先が多い品目です。
相手が変わると、先に決めることが変わります
事務所・会社は、台座の形、刷る面の大きさ、絵柄の種類の数を見積書の前に決めてください。版も型も立たないので、数を削られても形が崩れにくい側です。ノベルティとして配るなら、入れる物を名前かロゴの1つに絞ってください。会社名と事業名と電話番号を全部入れると、どれも読めない面になります。
ファン有志は、外から見える場所に付く品目なので、名前の表記と絵の許諾をステッカーと同じく先に取ってください。小さい面では写真が読めないので、文字のほうが残ります。
本人(個人)は、1個から出せるので1種類だけ試せます。箱が小さく、ほかのグッズの袋に入れて渡せます。
会場(ライブハウス・劇場・スポーツクラブ)は、年号なしの1種類をレジ横に常時置けます。薄いので、在庫を置く場所も要りません。
相談するときに、こちらが先にうかがう5つ
- 入れたい物名前か、ロゴか、絵か。この1つで台座の形が決まります。
- 台座の形既製の形なら版も型も立ちません。形から作ると必要な数が上がります。
- 絵柄の種類の数データを作る回数が、種類の数だけ増えます。
- 配る物か、売る物か配る物なら細い帯の段で足ります。売る物なら見本機を1台用意してください。
- 渡す日と、おおよその数日付だけでも、間に合うかからお答えします。
ロゴか絵のデータを1つ送ってもらえれば、その台座の実寸に置いてみて、どの線が消えるかをお返しします。グッズ作戦室では、刷れる面が小さい品目は実寸の見本を一度お見せしてから製作に入ります。